てんかんになって困ること【社会編(ヘビィ版)】

10記事目です。ほたてです。

今回はてんかんで困ることの少し重たい内容のお話をしようと思います。


ではまず一つ目。

人を殺してしまうことがある

これは一つ例を挙げようと思います。

池袋駅東口乗用車暴走事故』という事故が2015年8月16日に東京都の池袋で起きたのが個人的に印象深いです。この事故で1人が死亡、4人が骨盤骨折などの重軽傷を負いました。

この事故を起こした53歳の男性はてんかんを患っていて、この事故はてんかん発作が原因です。このひとは医師でした。てんかんの知識は一般のひとより十分に持っていたと思われますが、そんな人でさえ事故を起こしてしまうんだなと改めててんかん患者と車の運転について考えさせられる事件でした。裁判の結果、この人は懲役5年の実刑判決を言い渡されました


この事件はちょっとした社会問題になったようで、
「車を運転するてんかん患者は肩身が狭い

「今後はてんかん患者に免許を与えないという議論に繋がりかねない」

「医師から運転許可がおりないことを恐れて通院をやめてしまった患者がいる」

ほとんどの人は自己管理をしながら運転していることを理解してほしい」

「まじめに治療を受けている患者が差別され、孤立してしまうことを心配だ」などといろんな意見が出ました。


これはてんかんを持つ人1人1人が気を付けて対処しないといけない話だと思います。

久しく発作が起きてないからと言って調子に乗って薬を飲まないで車を運転して発作起こして人を殺してしまう。こんなことが頻繁に起きるのであれば、てんかんを持つ人の肩身が狭くなるのも当然です。あなたが事故を起こして困るのはあなただけじゃない。むしろ周りに大迷惑をかけることを忘れないでいる必要があると思います。


学校・職場でのいじめのきっかけに

てんかんの発作って、へんな顔になったりへんな格好になったりすることがあります。それをだれかに見られて、心無い人にからかわれたり気持ち悪がられたりすることもあるかもしれません。それがきっかけとなって学校や職場でいじめられるというケースをいくつか聞いたことがあります。

特に人格形成に大きく関わる小中学生のころにいじめられてると今後の人生にも大きく影響を及ぼして、社会に参加しにくくなる場合もあります。引きこもりやニートになる原因に。

みんながてんかんについて理解できる社会になればいいですね。

ぼくは小中学校でてんかんという病気について教えてもらった記憶がありません。ぼくが不真面目で授業を聞いていなくて記憶にないのならいいのですが(よくない!)、学校とかで教えてくれてないのなら、偏見を生みやすい病気についてはある程度教えてほしいものです。



人生をあきらめる傾向に

社会のてんかんに対する理解はまだまだ足りてないと思っています。なので上記のいじめに発展することがあったり、ひきこもりが生まれてしまうことも多いんだと思います。

仕事でも、職種によってはなれない職業があるのは仕方がないとしても(飛行機のパイロットとか)、理解のない会社ですと、大きなプロジェクトから外されたり、飛ばされたりすることもあるのではないでしょうか。

てんかんが原因で社会的に嫌な思いをしたらそりゃ人生嫌になっちゃうこともありますよね。

ぼくも何度かありました。自身の不遇を嘆いて何もやる気がでなくなったり、ちょっと物に当たって椅子を半壊させたことも…(^^; 

ぼくはしばらくしたら自然と立ち直れましたが、立ち直れず人生諦めちゃう人も多いんじゃないでしょうか。

諦めて死ぬ、というより鬱になったりするパターンが多いのかな。


てんかんのある人を支援する活動は実はたくさんある

ぼくもこの前まで全然知りませんでした。

ぼくが知っているものですと、大きなものでは、公益社団法人日本てんかん協会(波の会)」や、パープルデーを企画実行している「全国てんかんリハビリテーション研究会」、

小さな団体ですとNPO法人Purple Code」さんや、てんかんを持つ人の生の声をお届けしている「ぽつラジオ」さん、他にも個人で全国を講演して回られてる方もいらっしゃったりします。

ぼくも始めたばかりですが、このブログの始めに、少しずつ社会にてんかんのことをお伝えできればいいなと思いますし、上記の様々な活動にご一緒させてもらいたいなとも思います♪






このブログ内で繰り返し言う言葉になるのかもですが、てんかんについて、まずは知ってほしい。知っていることが理解にもつながると思います。

その理解が、社会を少しでもいい方向に向けられたらいいなと思っています(`・ω・´)ゞ



~ほたて~